PAREA-Statとe-Statの昼間人口に相当な開きがあるのはなぜですか。
それぞれの昼間人口の算出方法に違いがあるためです。以下にそれぞれの算出方法を示します。
e-Statの昼間人口
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 夜間人口 （常住地による人口） |
調査時に調査の地域に常住している者をいう。 |
| 昼間人口 （従業地・通学地による人口） |
従業地・通学地集計の結果を用いて、次の式により算出された者をいう。 ［例：Ａ市の昼間人口の算出方法］ Ａ市の昼間人口＝Ａ市の夜間人口－Ａ市からの流出人口(注1）＋Ａ市への流入人口(注2）
注１）Ａ市からＡ市以外への通勤・通学者数 |
PAREA-Stat.Population-Office LINKの昼間人口
PAREA-Stat.Population-Office LINKの昼間人口は、次のようになっていて、昼間人口を求める方法が異なるため、値が異なります。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 夜間人口 （常住地による人口） |
調査時に調査の地域に常住している者をいう。 |
| 昼間人口 （従業地・通学地による人口） |
当該地域の夜間人口（常住人口）から、他の地域へ通勤・通学する人口（流出人口）を除き、 ＋ 国勢調査 未就学者数（国勢調査0～5 歳人口） ＋ 国勢調査 完全失業者数 ＋ 国勢調査 農林水産業就業者数（第1 次産業就業者数） － 国勢調査 15 歳以上通学者数 ＋ 経済センサス 第2 次産業従業者数 ＋ 経済センサス 第3 次産業従業者数 ＋ 「生徒・学生数」 |
PAREA-Stat.Population-Office LINKは、「平成27 年国勢調査、平成26 年経済センサス等のリンクによる地域メッシュ統計」 （財団法人 統計情報研究開発センター）（=Sinfonica）が原典になっています。 Sinfonicaからの資料の一部を次に示します。
昼間人口 について
リンクメッシュにおける「昼間人口」とは、当該地域の夜間人口（常住人口）から、 他の地域へ通勤・通学する人口（流出人口）を除き、他の地域から当該地域へ 通勤・通学してくる人口（流入人口）を加えた人口のことである。よって、買物客などの移動は含んでいない。
リンクメッシュでは、地域メッシュ別に流出・流入人口を把握できる統計調査結果がないため、 下記のデータを使用して、地域メッシュ別の昼間人口を推計した。
（1）使用データ
- 総務省統計局「 平成 27 年国勢調査 に関する 地域メッシュ統計 （世界測地系）」 （以下「国 勢調査 地域メッシュ統計」と言う。）
- 総務省統計局「 平成 26 年経済センサス ‐基礎調査 に関する 地域メッシュ統計 （世界測地 系）」 （以下「経済センサス地域メッシュ統計」と言う。
- 株式会社アグレックス 「地図システム向け位置座標付き全国学校マター GEO-SCHOOL 」（2016 年度版））（以下「全国学校マスター」と言う。）
（2）推計方法
国勢調査地域メッシュ統計から当該地域メッシュに残留していると見なせる人口と、 経済センサス地域メッシュ統計、地域メッシュ別に把握した生徒・学生数から 当該地域メッシュに通勤・通学してくると見なせる人口を用いて、 次の計算式により推計した。
「生徒・学生数」は、平成27年5月1日現在を対象とし、「全国学校マスター」に 収録されている各学校の生徒・学生数及び緯度経度座標を使用して、 地域メッシュごとに集計を行った。
昼間人口 ＝ 国勢調査 15 歳以上非労働力人口
＋ 国勢調査 未就学者数（国勢調査0～5 歳人口）
＋ 国勢調査 完全失業者数
＋ 国勢調査 農林水産業就業者数（第1 次産業就業者数）
－ 国勢調査 15 歳以上通学者数
＋ 経済センサス 第2 次産業従業者数
＋ 経済センサス 第3 次産業従業者数
＋ 「生徒・学生数」
昼夜間人口差 ＝ 昼間人口－夜間人口（総数）
昼夜間人口比 ＝ 昼間人口÷夜間人口×100.0（総数）
また、原典データはメッシュデータのため町丁目版の場合はPAREA-Townによる面積按分も行っています。
原典は、こちらを参照してください。